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Quantifying Functions in Proteins

空間解析プラットフォーム Quantifying Functions in Proteins QF-Pro® Platform

~ 空間トランスクリプトームのその先へ ~
タンパク質の近接度や翻訳後修飾を空間的かつ定量的に解析するプラットフォーム.

適切な尺度で『相互作用や翻訳後修飾』を空間的かつ定量的に評価する

HAWK Biosystems 社(ホークバイオシステムス) の「Quantifying Functions in Proteins (QF-Pro®) 」 は革新的なアイデアと技術により開発された、理にかなった尺度でタンパク質の『相互作用や翻訳後修飾』を空間的かつ定量的に評価する技術です。細胞はもちろん、FFPEといった組織切片の解析にも対応しています。
空間トランスクリプトーム解析やProximity Ligation Assay (PLA)とは異なる着眼点と解析尺度で、生体内現象への理解を深めることができます。創薬ターゲットの探索研究などで活用されています。さらには、治療奏効度評価といったリバーストランスレーショナル・後ろ向き研究でも活用され始めるなど、活躍の場が広がり始めている技術です。

空間トランスクリプトーム解析では遺伝子発現を網羅的に調べることが多いですが、QF-Pro®はタンパク質間相互作用(PPI)、タンパク質-リガンドの相互作用や翻訳後修飾(PTMs)の解析で活用されています。

空間解析で『微小環境』の理解を深める

細胞やタンパク質は生体内で無秩序に拡散しているのではなく、それぞれが適切な場所に局在し機能を発揮しています。また、がんなどでは腫瘍微小環境(Tumor MicroEnvironment, TME)と呼ばれる疾患特異的な微小環境が形成されていることが知られています(Karin E. de Visser, et al. Cancer Cell (2023))。このように、局在情報は生体内での事象を理解するうえでとても重要です。そのため、特定の臓器を粉砕・破砕して核酸やタンパク質を抽出するのではなく、培養細胞や組織切片といった局在情報が維持された状態での解析が非常に重要となります。
   ↓ 次のコラムにて重要性と活用場面についてご紹介しています。↓

タンパク質の相互作用を空間的かつ定量的に解析することの重要性について記述しています。空間トランスクリプトームで知見が得られ始めている今だからこそ、重要なのです。

定量解析で『異常や薬効』を正確に捉える

遺伝子やタンパク質の発現は空間トランスクリプトーム解析をはじめとした様々な手法で定量的に解析されています。しかし、自家蛍光の影響や技術的限界もあり、定量的なタンパク質の近接度解析はほとんど行われてきませんでした。タンパク質は「相互作用」することで機能を発揮します。そのため、変異や発現に加えて「相互作用」を定量的に解析することで、生体内や微小環境の状態をより的確に理解できると期待できます。実際に、バイオマーカーの発現量ではなく相互作用の程度に基づくことで治療奏効度をより鮮明に層別化した事例も報告されています(L. Sánchez-Magraner, et al.J.Clin. Oncol. (2023))。


組織切片上における相互作用の程度をヒートマップとして可視化します。さらに、ヒートマップを作成する際の定量値を基にカプラーマイヤー曲線を引くことができます。
左) 組織切片上でのHER2/HER3の近接度解析例. 右) QF-Pro®での定量値に基づき作成されたKaplan–Meier Curve.

QF-Pro®テクノロジー ~ 理にかなった尺度での解析プラットフォーム

QF-Pro®テクノロジーはFRET/FLIMに基づいた技術です。本技術では、10 nm以内に2分子が存在する場合にのみシグナルが検出されます。タンパク質は5 nm程なので、相互作用する2分子は10 nm以内に共局在すると考えられます。つまり、本技術は理にかなった尺度でタンパク質の近接度を解析できる技術といえます。また、FRET/FRIMは2分子の近接度を定量的に解析できる性質を有しています。そのため、本技術ではタンパク質の近接度を定量的に解析することも可能となります。このような特徴から、培養細胞から臨床検体まで様々な解析に活用されています。

弊社では、解析プラットフォームと試薬キットの販売とサポートをしています。ユーザーフレンドリーなデザインなのでどなたでも簡単に使用できます。

解析プラットフォームであるViolet 3.0と染色試薬キットを販売しています。

空間トランスクリプトームのその先へ !!

空間解析は昨今大きな注目を集めており多くの成果が発表されています。そのような今だからこそ、実際の機能を司る『相互作用』や『翻訳後修飾』を理解することが重要です。理にかなった尺度で空間的かつ定量的に評価しませんか。
技術詳細や実績などについては弊社までお問い合わせください。

– 解析原理や実際のワークフロー
– Proximity Ligation Assay (PLA) との違い
– 解析可能な試料や因子
– アプリケーションシートや解析例、文献
などなど…

原理やアプリケーション、解析例のイメージ図です。